これはなお前を気持ちよくするものだよ(適当)
新しいおもちゃ、EC04。
何年も前から欲しくてねぇ~、この間いきなり汎用エンジン熱が復活したので勢いで入手。
EC04ですが、40ccでケースリードの汎用エンジンってあまり無いものでして、一度は触ってみたかったエンジンです。
ヤフオクでは刈払い機だとなかなかの高値を付けますが、エンジンポンプはそんなに人気無いみたいで安いです。
もっとも40ccもある刈払い機で何を刈るんだという問題もあるので、ポンプくらいがちょうどいいです。
水なら何かと使いますからね。
部品もまだまだ出ます。
ロビンエンジン純正部品を扱う部品商を見つけたので、そこから購入。
パーツリストも見れます。
汎用エンジンってパーツリストの入手はともかく、部品を購入できるルートが限られてくるので、こういうショップがあるのは心強いですよね~。
エアクリエレメントは廃盤だったので、合いそうな部品を入手。
BIGM(丸山製作所) 620690
キッチンスポンジでも代用可なんですが、何かの純正という安心感で選択。
しかし厚みのみ足りないので、1枚+もう1枚を半分に切って重ねて装着しています。
ポンプを組みます。
エンジン側は問題ありませんが、ポンプ側のパーツリストが見つからなかったので自力で調達。
ケースのOリングはS-140でした。
しかし前所有者はゴリラみたいな奴だったらしく、ケース固定ボルトが恐ろしい力で締め上げられており、Oリング当たり面が歪んでいまして…
水を入れた瞬間滝のように漏れましたので、仕方なく太目のG-135に交換しました。
サイズ違いのOリングにすると余計に歪むので本当は避けたかったんですが…残念。
メカシールはまだ漏れていないので触りませんでした。
キャップもOリング交換、アストロOリングセットのR-13を使いました。
純正はもっと細いようですが、こっちもゴリラが締めていたので原型が分からず、今回は手持ちで済ませました。
キャブレターを組みます。
キャブは既にキレイだったので、確認+ガソリンのみで洗浄。
キャブクリーナーは使わないで済むなら使わない方が良いです。
今回は腐りは酷くないので、フロートバルブ受け側を、鉛筆削りで細くした竹の割り箸で擦ります。
まずキズが入らず、結構キレイになるのでオススメ。
削りカスが出るので、終わったら良く洗浄してエアブローしましょう。
フロートバルブの後ろのピンですが、汎用エンジンでは動く物と動かない物がありますので注意。
本来動く物も、腐りが酷くて動かない場合もありますので良く確認。
部品が出るなら替えた方が良いですが、コレ5000円くらいしますので良く検討しましょう。
パイロットジェットですが、先端の穴が超重要なので、必ず貫通を確認しましょう。
発電機や管理機などガバナー付きだと、ハンチングが永遠に止まらないエンジンがありますが、大体この穴が詰まっている事が原因です。
荷札に付いてる針金を使え、と良く言われますが、ワイヤーブラシの針金でもOK。
ただし、穴を歪めたり広げたりはしないように。
コックは本体ごと替えました。
中の網やバンジョーボルトはASSYに付いてきますが、シールワッシャーは別なので買い忘れに注意。
パーツリストだとエアクリーナーケースにはカラーが入るように描かれていますが、どう見てもケースの穴に入らないサイズが届きました…
ケースの製造時期によって穴の大きさが違うとかあるんでしょうか?
それともカラーが本来は極薄なのか…ホンダだとたまにあります。
どちらにしろカラー無しで組むのはあり得ないので、ケース側をリーマーで広げて入れました。
穴位置も結構適当な感じですが、カラーの内径がデカいので問題無く組めました。
各摺動部を潤滑しておきましょう。
ちなみに外装全バラからだと、予めここまで組んでおくと後の作業がしやすいです。
エンジンを組みます。
コイルの組み付け時は、フライホイールとの隙間を作ってからボルトを締めましょう。
前所有者はここまでは未分解のはずですが、既にフライホイールに擦れた跡がありました。
クランクに気になる程のガタは無いので、新品時からの組み立て不良なんでしょう。
隙間の標準値は0.3~0.4mm?だったかと思いますが、昔から名刺を挟んで締めろ、と言われます。
今回はプラグの箱を切って挟みました。
外装部品を組みます。
まずタンクのホースを付け、上にはね上げておきます。
リコイルスターターを付けます。
ストップスイッチ線はこの時点で繋いでおきます。
タンク後ろ防振ゴムに配線クリップがありますので、挟めておきます。
スターターカバーを付けます。
固定ボルトは上1本(六角穴)、下2本(プラス)です。
プラグコードをカバー切り欠きに通します。
タンク防振ゴムを付けます。
シュラウドを付けます。
固定ボルトは手前1本と、右奥に1本あります。
ボルトの種類は自信が無いのでパーツリスト参照。
タンク防振ゴムを潤滑します。
タンクと防振ゴムの位置を合わせて、前側ブラケットを付けます。
ポンプの場合、前から工具が入らないので必ず六角頭など横から締められるボルトにしましょう。
完成
カバーは状態が良く、洗浄のみで真っ黄色に。
ちなみにロビンのシールは廃盤です。
タンクのストレーナーの下に入るパッキンも廃盤です。
ですが傾けて使えないエンジンなので、そんなに重要ではなさそうです。
実際に混合ガソリンを入れて揺さぶってみても漏れてきません。
試運転はまた後日。
不安要素はそんなに無いですが、ちゃんと動くかなぁ~。